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相続相談ならロウタス法律事務所
コロナお知らせ

● ロウタス法律事務所は、相続専門事務所です。国内で最も多くの相続事件を解決した(500件超)事務所の一つです。
● 数多くの事件で磨き上げた職人技で、他の事務所の弁護士が結果を出せなかった事件でも、結果を出してきました。
● 皆様が「後悔しない」「納得できる」「遺族に喜ばれる」相続を実現するお手伝いをさせていただきます。
● まずは、相続相談をご利用ください。「何がわからないかさえ、わからない」が「よくわかった。スッキリした」に変わります。

相続専門の弁護士事務所ができるまで

1 医者にあこがれて、あきらめる

所長の高橋は、子供のころは、ぜんそくで苦しんでいて、週に2日は病院に通っていた。
通っていた小児科の先生は、優しくて暖かいおじさんで、先生に

「恭司君、苦しかったね。よく頑張ったね。もう大丈夫だよ。」

と言ってもらえると、それだけですごく楽になって、安心できた。
だから、そんな凄いことができる医者に憧れた。

でも、「医者は、医者の子がなるもの」と思ってたので、「自分は医者にはなれない」と思っていた。

2 遅ればせながら、弁護士を目指す

小学生のとき、テレビで、東南アジアの山奥で診療所を開いている日本人老医師を見て衝撃を受けた。
「我が人生に悔いなし」って本当にいい笑顔で話していて、とにかくカッコよかった。「自分はどうやったらあんな人生を送れるんだろう?」ってずっと考えてた。

ずーっと考えてたら、
① 人にありがとうと喜んでもらえる仕事
② ずっと自分を成長させてくれる仕事
をやり続ければ、あの医者に近づけるような気がした。

大学4年の夏に授業でゲスト講師の弁護士の話しを聞いて「自分の天職はこれかも」って感じた。でも、周りで弁護士を目指している人は入学した頃から勉強していたから、「もう遅い。いまさらムリ」と決断できなかった。

ただ、何度考えても「これが自分の天職だ」という思いが消えなかったら、進路を変更して司法試験の勉強を始め、6回も試験を受けて、ようやく合格した。

3 気付いたら、特許に強い弁護士に

見習い弁護士として研修中に、先輩の弁護士から「最初の5年が肝心だ。ここで手を抜くと良い弁護士になれない。最初はとにかくガムシャラに頑張れ。」と言われたことに共感したので、弁護士になってからは、とにかく、目の前の事件を懸命にこなした。

若くて体力もあったから、納得できる仕事ができるまで、明け方まで仕事をしたことも何度もあった。

縁があって引き受けた事件を解決すると、そこから新しい事件を紹介されて・・・の繰り返しだった。

そして、弁護士になって10年ほどたって、気付いたら特許事件を比較的たくさん扱っていて、「特許に強い弁護士」になっていた。

4 相続に強い弁護士を志す

弁護士になって10年ほど経つと、「何が得意なんですか?」と聞かれることが増えた。そのときに「特許や著作権が得意です」と応えると、ガッカリされることが何度があった。

自分なりに考えて出した結論は2つだった。
1つは、弁護士が求められているのではなくて、『この事件なら、この弁護士に任せれば大丈夫』という弁護士が求められているということ
もう1つは、特許や著作権のことで弁護士の助けを求めている人はほとんどいないということ

「ありがとうと喜んでもらえる仕事」がしたくて弁護士になったのに、「力を貸して」と言われなかったら弁護士になった意味がない。だから、特許以外で、「この分野なら、高橋弁護士」と言われる分野を作ろうと思った。

そこで、過去10年間に自分が解決した事件を棚卸ししたら、特許の次に「たくさん扱っていて、結果も出している」事件が相続事件だった。だから、「じゃあ、相続をもっと得意にしよう。他の事件は断ろう」と決意した。

5 相続に強い事務所を育てる

当時、弁護士はみんな過払い事件に夢中だったから「何で過払いやらないの?バカだなあ」と言われたこともあった。「特許が得意なのに、何で相続やるの?組み合わせが変じゃない?」とも言われた。

でも、相続に強い弁護士になりたかったから、他の事件を断ることに迷いはなかった。それに、特許の事件で鍛えた緻密な訴訟戦略とプレゼン能力は、相続事件で結果を出すためにすごく役に立ったから、組み合わせが変だとも思わなかった。

こうやって相続事件のノウハウが増えてきたので、次は、相続に強い弁護士を育てて、相続に強い事務所を育てることにした。

そこで、「相続しかやらない事務所だけど、相続に強い弁護士になりたい人は来て下さい」とリクルートをして、相続に強い弁護士を育ててきた。

2017年には、ロウタスの弁護士だけで、弁護士が相続事件を処理するときに使うプロ向けの専門書を執筆するまでになった。

6 初心を忘れずに

ある依頼者に「どうしてロウタスを選んだのか?」「ロウタスに頼んで何が良かったのか」を聞いてみた。腕には自信があったから、「他の弁護士よりも実績・知識があるから選んだ」「結果を出してくれたことが良かった」という答えを期待していた。

でも、依頼者の言葉は、「相談に来たときに、熱心に悩みながら、丁寧に説明してくれたから選んだ」「頼んだ後でトラブルが起きたときに、しっかり話を聞いてくれて、熱心に対応してくれたのが良かった」だった。

「え? そんな誰でもできること?」と正直不満だった。すると、続けてこう言われた。
「私は小児科医だけど、『私にしか治せない病気』を扱うことはない。だから、子供や親の不安を思いやって言葉をかけ、治療法を熱心に悩み、丁寧に説明するようにしている。」

その言葉に、どうして弁護士になりたかったのか、を改めて考えさせられた。
だから、子供の頃に憧れた医者に近づくために、「知識とノウハウを高めて結果を出す」だけじゃなく、「目の前の依頼者に寄り添い・安心してもらえる」ように、毎日悩みながら仕事を続けていこうと思う。

ロウタス法律事務所が選ばれる理由

数ある法律事務所の中から、なぜ「ロウタス法律事務所」を選んでくれたのか?
実際にご依頼者様からの声を聞いてみました。

  • 選ばれる理由1
  • 選ばれる理由2
  • 選ばれる理由3
  • 選ばれる理由4
  • 選ばれる理由5

~私の話を理解してくれる~

他の弁護士に相談したことのある方から「前に相談した弁護士は、全然自分の困っていることを理解してくれなかった。」、「弁護士が自分の事件の内容を早合点して、聞きたくないことを延々と説明された」といった苦情を聞くことがあります。

でも、ロウタス法律事務所は違います。
ロウタス法律事務所は、500件を超える相続トラブルを解決してきたので、どういう場合にどんなお困りごとがあるのか予測できます。
だから、相談者の方が、「初めての相続トラブルだから、どう説明したらいいか、わからない」、「上手に説明できないから、弁護士の先生に、自分の悩みをわかってもらえるか心配」という場合でも大丈夫。
私達弁護士が、「もしかして、お話されたいのは、こういうことですか?」、「そういうトラブルがあったのなら、こんなトラブルもありませんでしたか?」、「そのような状況なら、こんなことでお悩みではないですか?」などと、豊富な経験に基づいた適切な確認をしながら聞き取りをするので、「伝えたいこと」がしっかり弁護士に伝わります。

相談者A様(60歳代 男性)

弁護士さんと話をしたことなんてないし、法律のことは素人だし、相続トラブルも初めてだし…
とにかくバタバタして頭のなかが整理できてないしで、「私が困っていることをうまく説明できるか?」と心配でしたが、弁護士さんがいろいろと質問をして状況を明らかにしてくれたり、ロウタスさんの他のケースと比べたりして聞き出してくれたので、私が上手に説明できないことまでちゃんと理解してもらえました。

相談者B様(50歳代 女性)

他の事務所では、しっかり話を聞いてくれず、途中で話をさえぎって「こうしなさい」と言われるだけでした。
でも、それが私の言いたいことや聞きたいことと違っていたのでガッカリしました。
それが、ロウタスでは、ちゃんと私の言いたいことを理解してくれて、私の聞きたかったことをストレートに説明してくれました。

~私のために提案してくれる~

他の弁護士に依頼した後に、ロウタスに弁護士を変えた方から、「前の弁護士は、こちらが聞いたことしか答えてくれなかった。」「前の弁護士のときは、いつも相手から攻められて、それに対応するだけで、やられっぱなし。こちらから作戦を立てて攻め込むことがなくて、前の弁護士は頼りなかった。」といった苦情を聞くことがあります。

でも、ロウタス法律事務所は違います。
ロウタス法律事務所は、日本一多くの相続トラブルを解決してきたので、依頼を受けた事件がどのように進むのか、相手がどこを争ってくるのか、どこを攻めれば効果的か、どのような結果になりそうか、という点の予測を立てることができます。また、ロウタス法律事務所では、毎週、全ての弁護士が参加する会議で「この事件の作戦をどうするか」と会議をしています。だから、ロウタス法律事務所に頼んだ方は「いつも、この先どうすべきか提案してくれる。」「私が選ばなくてはいけないときにも、Aを選べばどうなるか、Bを選べばどうなるか、選べるように後押ししてくれる」と安心してくれます。

相談者C様(60歳代 男性)

事件の進め方について、色々な方向性があることを説明してくれた上で、私のこだわっていることをしっかり聞いてくれて、
「あなたのご希望やお困りごとを考慮すると、こうすべきではないかと思います。」
「こうするために、こうしましょう」
と私の希望を叶えるために懸命に考えてくれたのが嬉しかったです。

相談者D様(40歳代 女性)

前に頼んだ事務所の弁護士は、全く作戦がなく、相手から請求されると、私に向かって「どうですか?いくらまで払えますか?」
と聞くだけで、何のために弁護士を頼んでいるのかと不安ばかり募りました。
でも、ロウタスの先生は、事件の最後の最後まで予測を立ててくれて、私の状況や希望を踏まえて、「この作戦で行きましょう」と提案してくれたので、とても安心して任せることができました。

相談者E様(60歳代 男性)

ロウタスの先生がしっかりやってくれたおかげで、相手の提案内容が、それ以前とは比べものにならないくらい良くなりました。
私は、「もう十分かな」と思ったのですが、先生は、私が最初に「貰えるものは、しっかりもらってください」と言ったのを覚えていて、「たぶん、あとコレくらい上乗せできますよ。」と提案してくれました。
もちろん、無理強いはせず「ただし、調停があと1ヶ月延びます。そのストレスに耐えられるのであれば、試す価値が高いですが、どうしますか?」とデメリットも説明してくれたので、安心してお願いし、先生の予想通りの和解金の上積みができました。
本当に、「親しい身内に優秀で熱心な弁護士がいる」と勘違いするほど心強かったです。

相談者F様(60歳代 女性)

訴えられたので、弁護士会の法律相談センターに行って相談しました。
担当した弁護士は、「これは勝てないから、早く和解したほうがいい」としか言わなかったのに、
ロウタスに言ったら、何度もじっくり資料を読んでくれて、私からも色々と事情を聞きだして「証拠次第だけど、こう闘ったら、勝ち目があると思う。そう主張しないと、あなたも悔しいし、納得できないですよね?」と闘い方を考えて提案してくれて、本当に嬉しかったです。
依頼した後も、「こんな証拠がないか」と細かなアドバイスをしてくれて、こちらに有利な証拠も見つかり、裁判では、相手の請求は全く認められずに終わったので、最初の先生に頼まなくて本当に良かったと思いました。

~私に分かるように説明してくれる~

他の事務所で法律相談をした人から「前の弁護士はアレコレ説明してくれたけど、難しくて結局よくわからなかった。」と聞くことがあります。

でも、ロウタス法律事務所は違います。
ロウタス法律事務所は2000件を超える相続の相談を受けてきましたが、相談者のアンケートでは、90%の人が「とても良い」、9%の人が「良い」と評価してくれています。また、相談者の感想で一番多いのは「とても分かりやすくて、スッキリした。」という感想です。
また、所長の高橋は「説明がとても分かりやすい」と評判が高く、弁護士向けの「分かりやすい法律相談」セミナーの講師、「分かりやすい法律相談」をするための書籍出版(amazonカテゴリランキング1位獲得)、テレビのコメンテーター出演に呼ばれています。ロウタス法律事務所では、そんな所長を中心にして、「相談者・依頼者に分かるように説明できない知識は、持っていないのと同じ」を合言葉に、日々「分かりやすく伝えること」にこだわって所内研修や日々の業務を行っています。

相談者G様(60歳代 男性)

法律のことは全く素人で、相続で揉めることも初めてだったのですが、法律上の問題や、手続の進め方など、本当は難しいはずの法律の話を、とても分かり易く説明してくれたので、私でも理解できました。

相談者H様(60歳代 女性)

相談する前は、あんなに頭の中がぐちゃぐちゃになっていたのに、すごくわかりやすく、今の状況、対応方法、考え方を説明してもらい、相談を受けた後は本当にスッキリとした気分になりました。

~結果を出してくれる~

「裁判では、正しい人が勝つ」「裁判官は、きっと真実を理解してくれる。」と思っていませんか?それは、違います。「裁判は、『自分の言い分が認められるべきだ』と裁判官を説得した人が勝つ」制度です。 多くの弁護士は、そこをシビアに考えずに、「説明すべきことを説明すれば勝てるはず」と裁判を行い、負けると「裁判官が記録を読んでくれない。」と愚痴をこぼします。

でも、ロウタス法律事務所は違います。
ロウタス法律事務所では、「勝つべき人に、勝ってもらう」ために、「全く興味のない裁判官にも共感してもらえるよう」裁判所へのプレゼンテーションに徹底的にこだわります。だから、他の弁護士が負けた事件でも、逆転勝訴を勝ち取ったり、他の弁護士が「これは勝てない。認められない。」と諦めた事件でも結果を出しています。

相談者I様(50歳代 男性)

他の弁護士に、「こんな請求は認められないから我慢しなさい」と言われたことを、
ロウタスでは、「こういう証拠をつけて、こういう攻め方をすれば、なんとかなりますよ」と提案してくれて、実際に、結果を出してくれました。

相談者J様(60歳代 女性)

他の事務所で負けてしまい、その後何人かの弁護士に相談しても「これは難しいから無理です」と断られた事件なのに、逆転勝訴に導いてくれました。

~経験と知識が豊富で「安心」~

裁判所の統計データによると、平均的な弁護士は「3年間で1件」しか遺産分割調停を扱いません。愛知県弁護士会は「相続の専門家弁護士」が対応する「相続専門相談」を行っていますが、「相続の専門家弁護士」として登録するために必要な経験は「7年間で3件以上の相続事件を処理したこと」です。

でも、ロウタス法律事務所は違います。
ロウタス法律事務所は、相続事件ばかり扱う相続専門事務所です。ロウタス法律事務所は、500件を超える相続事件を解決し、2000件を超える相続の相談を行ってきました。しかも、これらの事件処理・相談対応の内容は、全て細かくデータ化され、データベースで全ての弁護士が共有し、定期的な勉強会で研究しています。また、ロウタス法律事務所の弁護士は、常に、何十件もの相続事件を処理しています。だから、ロウタス法律事務所の弁護士は、相続では圧倒的な経験と知識を持っています。

相談者K様(60歳代 男性)

他の事務所で相談したら、少し難しい質問をすると、そのたびに部屋を出て行って待たされ、おそらくこういうことだと思いますと、自信なさそうに説明されました。
でも、同じことをロウタスに説明したら、その場ですぐに、「こんな法律があって、こんな裁判例があるから、こうなる。ただし、この部分は、まだ裁判所によって結論が分かれているので、結論が不透明。」とはっきり答えてくれました。

相談者L様(60歳代 女性)

手続について相談したところ、他の事務所での相談と意見が違ったので、実際に法務局に行ったら、ロウタスさんのアドバイスが正しくて、他の事務所の弁護士が間違っていたことがわかりました。

相談者M様(50歳代 女性)

依頼中に困ったことがあって相談したら「似たような問題は他の事件でも処理したことがあり、この事件ではこう解決して、他の事件ではこう解決しました。だから、あなたの件ではこう解決しましょう」と説明されて安心しました。
実際、先生の見立てどおりに解決できました。

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ロウタスの相続相談は、ここが違う!

相続相談満足度
<とにかく分かりやすい>

圧倒的な満足度(非常によかった…90.8%)

ロウタスの法律相談は、全国の弁護士・税理士・司法書士等の相続のプロが参考にしています。

相談してスッキリしました もっと見る

相続相談を受けた方の感想

緊張して伺いましたが、とてもやわらかい雰囲気で、とても安心して帰れます。ありがとうございました。

何度か弁護士さんに相談に行きましたが、いつも納得できる説明をしてくれる先生がいなかったので、本当にわかりやすく信頼できました。

費用がかからないので心おきなく相談できました。

親身になって相談に乗っていただきました。相続にとても詳しいので安心して任せられると思いました。よろしくお願い致します。

代表あいさつ

ロウタス法律事務所 高橋恭司

ロウタス法律事務所の所長の高橋です。

1 本当に相続に強い事務所を作りたい

私は、「本当に相続に強い事務所を作りたい」との想いで、今の事務所を作ってきました。

(1)弁護士=相続の専門家とは限らない

弁護士は法律の専門家ですが、相続の専門家とは限りません。ほとんどの弁護士は「何でも扱う」弁護士だからです。
相続に関する事件で最も多いのは、遺産分割調停です。裁判所の発表によれば、平成26年度の終結した遺産分割事件のうち、弁護士が関与していた事件の数は8,966件です。他方、2014年3月末時点の全国の弁護士数は、35,045人です。つまり、平均値をとると、裁判所で扱う遺産分割事件の数は、「1年間に弁護士4人で1件」ということになります。仮に、申立人・相手方双方とも弁護士が関与していたとしても、「1年間で弁護士2名当たり1件」ということになります。ちなみに愛知県弁護士会は2015年から「相続専門相談」を始めましたが、専門相談員に登録する資格は、①弁護士経験7年以上・3件以上の相続事件処理経験があり、②弁護士会の研修を受けること、です。

(2)弁護士は「相続事件は、弁護士なら誰でもできる」と思っているが、現実相続事件はとても奥が深い

相続は司法試験の出題範囲です。ですから、弁護士であれば「相続を全く知らない」という人はいませんし、「試験で勉強したから、相続事件くらい処理できる」と思っています。しかし、相続は、司法試験ではマークシートの択一試験に数問出題されるだけなので、弁護士が最低限知っているはずの相続の知識は、それほど多くありません。

他方、相続では、亡くなった人が生前有していた財産と法律関係の全てを処理するので、広範囲で問題が生じます。しかも、法律の条文が少なく内容も抽象的で判断基準が曖昧なため、法律に書かれていない問題が数多く生じます。そのため、弁護士になった後に、自分で専門書を読み、多くの裁判例を勉強し、その上で実務経験を積まなければ、依頼者が納得できる相続事件の処理はできません。

また、相続特有の問題として、立証が非常に難しい場合が多くなります。例えば、被相続人の生前に、相続人の誰かが援助を受けた、または財産を勝手に使ったということが問題になったとします。これが商取引であれば、契約書があり、お金は振り込まれるか、領収書が発行される等して証拠が残ります。他方、家族間の金銭のやりとりは、契約書・領収書はなく、お金の移動も現金であることが多く、元々証拠がありません。しかも、何十年も前の出来事が問題となるので、ただでさえ少ない証拠が失われていることも珍しくないです。そのような状況で、依頼者の主張する事実を立証できるか否かについては、弁護士の力量が重要になります。

さらに、相続の事件処理では、法律以外の知識が不可欠です。相続は合意ができて終了ではなく、実際に財産が移転して(金融機関等に手続を受け付けてもらって)初めて完了します。ところが、金融機関の実務や法務局の登記実務を知らないと、弁護士であっても「手続ができない書類」を作成することがあり、再度書類の作成を余儀なくされることがあります。相続事件では、複数の相続人が遠方に散らばっていたり、互いに不仲か疎遠で非協力的な人がいることも少なくないので、再度の書類の作成が難しいこともあります。また、税務を知らないと、同じ内容の処理をしても税金の金額が変わってしまい、遺産が予想外に目減りすることもあります。

このように、相続はとても奥が深いため、「マークシート試験対策の僅かな相続の知識だけで、2年に1件程度の実務を経験するだけ」では、とても専門家といえるレベルにはなれません。

2 専門性を高めるための選択と集中

このように、本当に相続に強い弁護士になるには、相続事件に集中して勉強し、また経験を積むことが必要です。そこで、私は2010年から事務所の経営方針を改め、原則として、「相続事件と知的財産事件以外は依頼を受けない」ことにしました。

その結果、今では、相続事件だけで年間600件超の相談を受け、100件以上の事件の依頼を受ける事務所にまで成長させることができました。

3 どうして、相続と知的財産だけを扱うことにしたのか?

私は、2000年から弁護士業を行っています。
私が弁護士以外の人に名刺を渡すと、一言目は「弁護士さんだったんですか、意外ですね。」と驚かれることが多いのですが、二言目には「何が得意ですか?」と聞かれることが多くありました。そのような経験から、私は「世間の人が求めているのは、『誰でもいいから弁護士』ではなく、『この事件なら任せてくださいと言えるほど専門性の高い弁護士』のはずだ。」と感じていました。

そこで、弁護士として10年の経験を積んだところで、改めて「自分が依頼者に最も役に立てる分野は、どの分野だろうか?」と振り返ってみました。すると、特に、知的財産事件と相続事件について、一般的な弁護士より経験数が多く、また、処理内容についても、他の弁護士が敗訴した事件を逆転する等の成果をあげていたことがわかりました。そこで、「依頼者の役に立つ弁護士」になるために、「これからは相続と知的財産事件に集中して、この分野のスペシャリストになる」と決意しました。

今でこそ、「相続事件が得意です」と宣伝している弁護士は珍しくなくなりましたが、2010年当時は、ほとんどの弁護士は「過払い金事件バブル」に夢中になっていましたので、過払い事件を全く取り扱わずに相続ばかりやっていた私は、周りの弁護士から、かなり「変な人」扱いされたことを覚えています。

4 私達が専門性を高めるために行っていること

ロウタス法律事務所の弁護士は、常時相続事件を30件程度担当しており、平均的な弁護士の何十倍もの数の相続事件を経験しています。

もちろん、多くの経験をすれば、それだけでも、それなりに専門性は高まるのですが、当事務所では更に専門性を高めるため、こんな工夫をしています。

(1)地道に知識を学んでいます

弁護士として良い仕事をするためには、法律と裁判例の知識が不可欠です。しかし、弁護士は毎日事件処理で忙しく過ごしているので、勉強時間を取ることが難しいのも確かです。そこで、当事務所では、毎週1日午前中を強制的に勉強の時間に充てています。所内の全弁護士が集まって、相続に関する最新判例の研究、論文・書籍の読書会と意見交換、外部研修の内容の発表と共有等を通じて、相続に関する学術的な知識の習得に努めています。

また、現在は、事務所として弁護士向けの専門書の執筆を依頼されており、事務所の全弁護士が分担して執筆作業をしていますが、執筆作業を通じて改めて相続の条文・判例・学説の確認を行っています。

さらに、定期的に、元国税庁の税務官の税理士や、税理士試験予備校で相続税の講師を務める税理士等が所属する相続税に強い税理士事務所との合同勉強会も行い、最新の税務知識の習得にも努めています。

(2)終わった事件を徹底的に検討します

ほとんどの法律事務所では、終わった事件はやりっ放しになります。
しかし、裁判所が審判や判決を出した事件は、裁判所の考え方を知るための情報の宝庫です。また、審判や判決に至らなかった事件でも、担当した弁護士の証拠の集め方・作戦の立て方・書面の書き方には、他の事件にも生かすべきノウハウが詰まっています。
そこで、当事務所では、終了した事件をやりっ放しにするのではなく、弁護士全員の参加する会議で時間をかけて徹底的に検討して、「次に同じような事件の依頼を受けたときに、生かすべきこと」「改善すべき点」を抽出し、全員でノウハウを共有しています。

5 私達が依頼者の納得のために工夫していること

(1)事件処理内容の共有

当事務所では、事件処理の内容・経過は、細部にわたって記録されており、しかも、データベースで共有されているので、簡単な操作で、誰でも事件処理内容・経過が一目でわかるようなシステムになっています。

(2)全ての弁護士による検討

事件毎に担当弁護士が決められていますが、担当弁護士が不安を感じたり悩んだりした点は、事務所全体の会議にかけて、全員の知恵を出し合って最善の処理方法を検討しています。

このような全員による検討が可能なのは、(1)で説明したデータベースがあるからです。

また、当事務所では、「勉強のための会議」のほかに、この「事件処理方針を検討するための会議」も毎週欠かさず行っています。

(3)報告と説明

遺産分割は、「現実に存在する財産を分ける」処理であり、相手のあることなので、私達が最善を尽くしても、依頼者の希望が全て叶うとは限りません。それでも、依頼者の方が後で「こうしておけば良かった」と後悔することのないよう、報告と説明にも工夫をしています。

事件処理において、依頼者の方が納得して決断をするためには、依頼者の方に、弁護士と同じように事件を理解していただくことが必要です。

そのため、まず、報告については、裁判や調停でのやり取り、電話等による相手とのやり取りを、詳細まで細かく書面で報告しています。また、事件の記録も、弁護士が持っているファイルと同じファイルを事務所で準備して依頼者に持ってもらい、弁護士と依頼者が同じ情報を共有するようにしています。

次に、説明についても、打ち合わせ室で、ホワイトボード・プロジェクター等も使いながら、わかりやすく時間をかけて説明しています。具体的な説明の方法についても、私を中心に、絶えず「より分かりやすい説明の仕方」を研鑽しています。ちなみに、私の法律相談の手法は、「法律の素人でもとても分かりやすい」と評判が良く、全国の弁護士向けのセミナーで取り上げられ、さらに、書籍化もされ、多くの弁護士に参考にされています(学陽書房「相続相談の技法」 amazonベストセラー1位2015年10月19日 遺言・相続・贈与)。

6 弁護士選びにもっと手間をかけてください

相続事件で争うことは、一生に一度あるかないかです。ですから、どんなに頭のいい人でも、社会経験が豊富な人でも、相続については「初心者」です。そのため、争いになった場合の結果は、依頼した弁護士の力量や戦略に大きく左右されます。

法律の素人が、弁護士に依頼した後に、自分の依頼した弁護士を説得して、弁護士に処理方針や処理内容を変えさせることは事実上無理でしょう(それが可能な人は、弁護士に依頼する必要がありません)。

しかし、法律の素人でも、複数の弁護士に会って話をすれば、「誰が一番経験と知識が豊富か、また、持っている能力を自分のために熱心に使ってくれるか」を感じることはできます。具体的には、いくつかの法律事務所で法律相談を受けて、弁護士を比べればいいのです。

ほとんどの依頼者は、初めて弁護士を依頼する人ですので、「法律事務所に行くこと」も、その前の「相談しようと決意して、法律事務所に電話をすること」もとても面倒で、且つ勇気のいることだと思います。

そんな皆さんに、「もっと手間をかけてください」と言うのは正直心苦しいです。でも、数多くの相談を受ける中で、「相続事件を何となく処理して、後から何年も後悔している人」を数多く見てきました。また、当事務所には、弁護士を変更して当事務所に依頼をされる方が多いため、「弁護士によって結果が変わった」、「弁護士を変えたことで、事件処理中も安心・納得できるようになった」事件も数多く見てきました。

だからこそ、勇気を出して弁護士事務所を訪れようとしている皆さんに、さらにこのような事を申し上げるのは心苦しいのですが、「もう少しだけ頑張って、いくつかの法律事務所を回ってみて、悔いない事件処理のために、悔いのない弁護士選びをして欲しい」と思います。

7 最後に1つだけお願いと1つだけお詫びがあります。

まず、お願いですが、もし当事務所に依頼をされる場合は、「遠慮せずに、何でも、いつでも弁護士に連絡する」ことだけ守ってください。私達には、相続事件に関しては、他のどの事務所にも負けないだけの経験・知識・実践から得たノウハウがあります。しかし、私達の能力を最大限使うためには、調査を行ったり作戦を検討するためのキッカケとなる情報が必要であり、通常そうした情報は、依頼者の方だけが持っています。

人生の中で、相続争いに巻き込まれることは1度か2度あるかどうかです。つまり、依頼者の皆さんは相続事件の初心者です。ですから、私達は依頼者の方に、「役に立つ良い情報だけください」というお願いはしません。また、私達は、「依頼者は誰でも相続の初心者だ」と心得ていますから、依頼者の方に何を聞かれても「そんなことでイチイチ連絡しないで下さい。」と対応することもありません。

私達は、相続事件のスペシャリストとして、依頼者の方に、「できることは全てやって、できる範囲で最善の選択をした」と思ってもらえる事件処理をしたいと心から願っています。

依頼者の方が私達に対して、「何でもいつでも連絡できる」関係であれば、きっと事件処理の過程で必要な情報を得て、「やり残し」のない事件処理を行うことができるはずです。

ですから、依頼をされる方は、どうか遠慮をせずに、何でもいつでも連絡してください。それが、依頼をされる方へのたった1つの私達からのお願いです。


次に、お詫びですが、相続事件は大抵、相続人の間で利害が対立します。私達は長男から相談を受ければ、長男の希望を叶えるための最善の方法をアドバイスしますし、次女から相談を受ければ、次女の利益になるアドバイスをします。そうすると、長男の相談を受けた後、次女の相談を受けると、次女には「長男の不利になること」をアドバイスすることが多くなります。ですから、同じ事件では、最初に当事務所に来られた方しか相談をお受けしませんし、アドバイスもしないことにしています。そのため、既に他の相続人の方が当事務所を利用されていた場合は、ご相談やご依頼をお断りさせていただきます。誠に申し訳ありません。

せっかくご連絡をいただいたにかかわらず、お断りをするのは大変申し訳ないのですが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

サービス内容と料金

相続の相談をしたいけど、費用はどれくらいかかるのだろう?
相談内容によってかかる費用は様々です。目安となる料金をご案内しています。

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